薬剤師の年収はどのくらい?平均額と年齢・職場の差、求人票の主な確認点

薬剤師の求人・転職
薬剤師の年収は
どのくらい?
平均額と年齢・職場の差、求人票の主な確認点
薬剤師の年収は、厚生労働省の職業情報提供サイトで全国566.8万円と表示されています。ただし、これは令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工した値であり、個別の求人で受け取れる金額を示すものではありません。
年齢や病院・薬局による違いを見る際は、調査年と対象をそろえることが大切です。求人票では、提示年収だけでなく基本給、手当、賞与、固定残業代、働く時間を確かめてください。
【結論】薬剤師の年収は全国平均と求人条件を分けて読む
全国の薬剤師の年収表示は566.8万円で、個別求人の提示額とは異なります。
- 全国の年収表示は566.8万円。令和7年の統計を加工した値です。
- 年齢と職場による違いは、対象を限定した厚生労働省委託調査で確認します。
- 求人票では基本給・手当・賞与と、固定残業代の時間・金額を確かめます。
- 複数の求人を、雇用形態と勤務条件をそろえて比較します。
希望する年収と働き方に合う求人があるか、ファルマスタッフとお仕事ラボの掲載条件を確かめてください。
掲載年収は支給額の約束ではなく、手当や賞与の条件は個別の求人票で確認してください。
job tagには同じ統計を加工した全国の平均年齢として40.1歳も表示されています。したがって、566.8万円を新卒者や特定の年齢層の年収として読むことはできません。年齢層ごとの話は、別資料の区分を見て判断します。
また、job tagにはハローワーク求人統計データとして、令和7年度の全国の求人賃金(月額)36.2万円が載っています。これは年収の表示とは統計の対象と単位が違います。月額を自分で年収に換算し、566.8万円と同じものとして比較するのは避けましょう。
平均と求人の違い
統計上の賃金と、募集時に示される求人賃金は別の指標です。応募先の年収条件は、求人票と選考時の提示内容で確認します。
薬剤師の年収は年齢だけでは決まらない
年齢だけで薬剤師の年収を一律に決めることはできません。
厚生労働省委託調査では、年代ごとの年収帯の分布が病院と薬局で異なります。
厚生労働省が委託した「薬剤師確保のための調査・検討事業」報告書は、病院と薬局で働く薬剤師について、年代別の年収帯を示しています。これは令和4年の報告書です。冒頭の令和7年の全国平均と調査年が違うため、同じ表の内訳として足したり差し引いたりはできません。
同報告書では、20代で年収500万円未満に入る割合は病院91.8%、薬局67.1%です。30代で同じ年収帯に入る割合は病院49.5%、薬局28.0%と記されています。ここから読めるのは、調査対象の中で年収帯の分布が異なるということです。特定の年代ならいくら受け取れるという予測ではありません。
厚生労働省委託「薬剤師確保のための調査・検討事業」報告書・2026年9月29日時点
年齢別の分布を見るときは、「年収500万円未満の割合」と「平均年収」を混同しないでください。割合はその境界より下の人数の比率であり、平均額を示していません。昇給の幅や今後の年収推移を、その割合だけから決めることもできません。
自分の条件に引き寄せるには、年齢に加えて雇用形態、勤務時間、手当の対象、経験を照らして求人票を確かめる必要があります。同じ年代でも、働き方が違う求人を金額だけで並べると判断しにくくなります。
病院と薬局の年収差は初任給と年代別に見る
病院と薬局の初任給額と年代別の年収帯の違いは、厚生労働省委託調査で確認できます。
ほかの職場へ同じ数値を当てはめないでください。
同報告書にある新規学卒者の標準的な初任給額は、基本給、賞与、各種手当を含む年額です。病院は平均372.7万円、中央値372.0万円、薬局は平均415.3万円、中央値400.0万円と記載されています。これは調査対象の新規学卒者の標準額であり、転職者の提示額や全薬剤師の平均年収ではありません。
一方で、年代別の年収帯は単純な「病院の方が低い」という見方には収まりません。報告書では、50代で年収700万円未満の割合は病院44.5%、薬局63.6%です。20代・30代とは年収帯の分布の見え方が変わるため、職場の種類だけで将来の収入を断定できません。
職場を比べるとき
同じ年齢層、同じ雇用形態、同じ年収帯の資料かを先に確認します。求人を比べる場合は、さらに勤務時間と手当の対象をそろえて見ましょう。
調剤薬局、病院、ドラッグストア、企業などの求人は検索できますが、ここで使った病院・薬局の調査値をそのままドラッグストアや企業の平均値として扱うことはできません。応募先ごとの仕事内容と勤務条件を確認することが、実際の候補選びには必要です。
ドラッグストアの給与条件をさらに見たい場合は、ドラッグストア薬剤師の年収と実質時給の見方も参照できます。この記事では、病院・薬局の公的調査と個別求人の読み方を中心に整理しています。
求人の年収は給与内訳と固定残業代を確認する
求人の年収は基本給・手当・賞与と、固定残業代の時間・金額で確認します。
勤務時間や試用期間の条件も合わせて見ましょう。
佐賀労働局は、求人票を見る際に基本給だけでなく手当と賞与の有無を確かめるよう案内しています。年収欄が同じでも、基本給に対する手当の割合や賞与の扱いが異なれば、受け取り方の理解が変わります。給与欄に記載のない条件は、募集元に確認してから比較してください。

佐賀労働局「求人票の見方 チェックポイント10選」・2026年9月29日時点
- 給与の内訳基本給と定額的な手当、賞与の有無を確認
- 残業の条件固定残業代があれば、対象時間と金額を確認
- 働く時間勤務時間、休憩、休日、シフトを確認
- 入職時の条件雇用期間、試用期間、交通費の扱いを確認
固定残業代が含まれる求人では、何時間分としていくら支払われるのかが確認点です。佐賀労働局は、固定残業代を超えた分は別途支給されると説明しています。年収の数字だけでは、想定されている時間外労働の条件は読み取れません。
また、同労働局は勤務時間と休憩、休日の取り方、雇用形態と期間、試用期間中の条件、交通費も確認項目に挙げています。年収額の比較を始める前に、勤務日数やシフト、試用期間に条件差がないかを確かめておくと、候補の違いを把握しやすくなります。
- 年収の表示に含まれる基本給、手当、賞与を確認する
- 固定残業代の対象時間と金額を確認する
- 勤務時間、休日、シフトと雇用期間を確認する
- 試用期間と交通費の条件を確認する
求人票の金額は、個人の経験や選考結果に応じた最終提示額と同じとは限りません。応募を進める際は、記載条件と提示条件に違いがないかを確認してください。数字に違和感があるときは、どの手当や勤務条件によるものかを具体的に尋ねると確認しやすくなります。
年収で求人を探す際は職場と勤務条件をそろえる
年収だけで絞り込まず、職場の種類・雇用形態・勤務地をそろえて求人を探します。
複数の検索窓を使い、掲載条件を個別に確認できます。
ファルマスタッフの公式求人検索では、勤務地、業種、雇用形態、給与を指定できます。お仕事ラボには勤務形態、業種、年収、時給の条件があります。ファゲットには調剤薬局、病院、年収などの検索項目があります。いずれも検索項目の存在を確認したもので、希望額の求人が見つかることを保証するものではありません。
以下の番号は優劣の順位ではなく、各サービスを確認するための掲載順です。まず同じ勤務地と雇用形態で候補を見て、給与の内訳と勤務条件を各求人で照らしてください。
| # | 名前 | 確認できる検索軸 | 見る点 |
|---|---|---|---|
| 1 | ファルマスタッフ | 業種・雇用形態・給与 | 職場と働き方 |
| 2 | お仕事ラボ | 勤務形態・業種・年収 | 年収と時給 |
| 3 | ファゲット | 調剤薬局・病院・年収 | 勤務先の種類 |
各社公式の求人検索項目、佐賀労働局の求人票案内・2026年9月29日時点
- 候補を探す勤務地、業種、雇用形態をそろえる
- 給与を見る年収の表示と基本給、手当、賞与を確かめる
- 条件を確かめる勤務時間、休日、試用期間を読む
候補を探すときは、希望年収を先に決めるだけでなく、続けたい仕事内容と許容できる勤務時間も書き出すと条件をそろえやすくなります。年収が高く表示されていても、手当の対象、シフト、休日、試用期間を確認してから判断しましょう。
転職支援サービスを使う場合も、最初から一社に絞る必要はありません。複数のサービスで同じ条件の求人を探し、紹介された案件の条件を求人票で確認する方法があります。掲載内容が異なる場合は、募集元の最新の条件を確認してください。
職場の種類と勤務条件をそろえ、ファルマスタッフとファゲットで掲載求人を確認できます。
検索結果の給与表示だけで判断せず、手当・賞与・試用期間の条件を求人票で確認してください。
【よくある質問】平均年収と求人年収は別の指標として確認する
平均年収と求人年収は別の指標です。
年齢や職場の比較では調査対象を確認し、応募先の金額は求人票の内訳で確かめましょう。
薬剤師の平均年収は何万円ですか?
厚生労働省のjob tagでは、令和7年賃金構造基本統計調査を加工した全国の賃金(年収)が566.8万円です。個別の求人の提示額とは区別してください。
求人賃金の月額36.2万円と平均年収は同じ統計ですか?
同じではありません。36.2万円はjob tagが示す令和7年度のハローワーク求人統計データの月額です。年収の566.8万円と単位や対象が異なります。
20代なら年収500万円未満になるのですか?
一律には決まりません。厚生労働省委託調査では、調査対象の20代で500万円未満の割合が病院91.8%、薬局67.1%でした。割合は個人の年収予測ではありません。
病院と薬局の初任給額には違いがありますか?
厚生労働省委託調査の新規学卒者の標準的な初任給額は、病院平均372.7万円、薬局平均415.3万円です。賞与と各種手当を含む年額で、転職時の提示額ではありません。
ドラッグストアの平均年収もこの数字で分かりますか?
ここで示した病院・薬局の調査値から、ドラッグストアの平均年収は判断できません。応募先の求人票にある給与と働き方を確認してください。
求人票で年収以外に何を確かめればよいですか?
基本給、手当、賞与、固定残業代の対象時間と金額を確認します。勤務時間、休日、雇用期間、試用期間、交通費も比較材料です。
転職支援サービスは一社だけ使うべきですか?
一社に絞る必要はありません。各社の検索条件で同じ勤務地や雇用形態の求人を見て、個別の給与条件を比べる方法があります。
データの根拠(出典)
- 厚生労働省 job tag「薬剤師」(2026年9月29日確認)
- 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2026年9月29日取得)
- 厚生労働省委託「薬剤師確保のための調査・検討事業」報告書(2026年9月29日取得)
- 佐賀労働局「求人票の見方 チェックポイント10選」(2026年9月29日取得)
- ファルマスタッフ「求人検索」(2026年9月29日取得)
- お仕事ラボ「求人」(2026年9月29日取得)
- ファゲット薬剤師(2026年9月29日取得)
本文の数字・条件は上記ページの記載です。調査年と対象が異なる数値は合算していません。



